16年12月先日 乗用車が転落する事故がありました。

事故後 直ちにガードレールが設置された現場です。
すぐ向こうは マリーナ入港通路です。
写真の水面までは 2m 事故時は 不幸にも 最干潮で さらに約1m下の水面でした、。詳細は 上に書かせてもらいました。


12月22日 近くの海で 乗用車が海に転落する事故がありました。

夕方 5時を過ぎて 外のホークリフトにカギを掛けるため、会社の裏(海側)に行ったところ、強風の中で かすかに 女性の声で 助けてー らしい悲鳴が聞こえました。1回だけ、その後は聞こえません。空耳かな と想いながらも 、いつも心配している岸壁の方なので まさか とは思いつつ 何かの聞き間違いだろう とは 思いつつ、車で見に行きました。

距離にして、200mくらいでしょうか、真っ暗になって、雪混じりの横殴りの風の中を走ります。 ヘッドライトが白い雪に反射して 前が良く見えません。突き当たりの 岸壁に近づくと さっと積もった雪の上に タイヤの後が付いていて ちょっと右方向に曲がり、さらに 10センチほど段差があって、2m幅の道路岸壁上に やや右方向に タイヤの後が 残っていて そのまま真っ暗な海に なっています。

海に落ちたな と 思い そのまま 車で おなじように 道路岸壁にあがり、海の直前、コンクリートの角まで タイヤを進め、海面を照らすため、ヘッドライトを下向きにして、車の外へ 出ると 助けてー助けてー という声が聞こえ、女の人が 道路岸壁から直角に飛び出ている防波堤の下、道路岸壁から15mほど離れたところの ケーソンの穴の波うち際の穴の処に張り付いています。すぐ 防波堤に飛び降り(岸壁から50センチ低い) 氷の上を 15mほど歩いて 女性のすぐ上に 行きますが、 高さにして 4mくらいでしょうか、とても 近づけません。声を掛けると 女性は 「 車にまだ 残って居るから 助けてー」 と 叫び続けています。
岸壁に ヒザを付き 下に向かって 今、助けてやるからな がんばれよ と 言いながらも 気が動転して どうしたらいいか わかりません。
あたりは 真っ暗 人気は無く、車も止まっていません。まず、連絡を と 思いましたが、携帯のボタンを押す指が 思うように いきません。
何処に掛けたらよいか そうだ 119番だと 思い 掛けると 苫小牧のセンターが出て 落ちた場所 状況を話します。そのとき なんと話したのかは よく 覚えていませんが、、、、、
(あとで 携帯の発信歴を見ると この時 5時19分 )

とにかく 誰かを 呼びに行こうと 車に 戻る途中、以前 柵に縛り付けて置いた 赤い救命浮環が 目に入り 外そうとしましたが、シブキが掛かって 氷付けになっていて 縛ったロープも ほどけそうにも ありません。すぐ、あきらめ 車に戻り、慎重に車を岸壁からバックさせ、会社に戻ると 今日 仕事にきていた業者の人が 車に道具をしまっているところでした。すぐ その人に 話し、すぐ現場に駆けつけるように 言ってから 近くにあった太いロープを持って 戻り、前と同じように 一段高い岸壁に 車を乗り上げ、ギリギリまでタイヤを寄せ 海面を照らします。

女性は 力つきたのか 岸壁すれすれで 海面に顔を半分浸けた状態で 浮かんでいます。すぐ 太いロープを下ろし、体に巻くように 叫びますが、反応しません。叫んでいるうちに 聞こえたのか ゆっくりと ロープを体に巻くような 動作をしますが、とても 縛る力は 無いようです。とっさに 海に飛び込んで 縛ろうかと 思いましたが、氷付けの滑る防波堤の上で ロープの端を縛るところも無く 残り一人で 引き上げれそうにもありません。それでも 女性の体に半分くらい巻かさったロープを曳くと 顔が水面に 出ます、それ以上 引っ張ると ロープは外れそうです。 それよりも もっと 長いロープを持ってきて どこかに縛り 降りていくしかないな と 考え 長いロープをもってこようと もう一人の人に 太いロープを持たせ 戻ります。
でも 車で 戻ると 海面は 真っ暗に なってしまうので 車は使えません。 走って戻ることにします。

息を切らし 会社の倉庫で ロープの梱包を切って 50mのアンカーロープを 持って 岸壁に 戻り ロープを 下へ 下ろしましたが、女性は 海面に うつぶせになって 浮いていました。力つきて ロープも離して しまったようです。そのとき、 警察や消防の人たちが たくさん 来ました。( このとき 5時35分 )。
ホットしました。これで女性は 助かったようなものだと思いました。。そして その人たちに 女性が いままで 岸壁に つかまって 助けを呼んでいたこと、車に中に まだ 人が いること、車の位置は 女性が浮かんでいる場所と 岸壁に残っているタイヤの跡の方向から 特定できることを 説明し、車に戻りました。
体が冷え切って、手の指が 痛くて 痛くて 動かなくなっていたんです。車のヒーターを最大にして、手をかざし、暖めますが 痛みは止まりません。

そのころに なると 雪も止み 視界も開けてきて、消防のレスキュー車や 救急車、パトカーなど たくさんの車、人が集まっていました。
赤い服を着た レスキューの人たちが 多数 固まっています。女性は 防波堤下で わずかに 岸壁から離れ 波間に 浮かんでいます。
しばらくして 海上保安部が 陸上から カギ付きロープで女性を 道路近くまで 導き レスキュー車が 後ろについている ユニックでフックを海面に下ろし、そこに赤い服を着た隊員が 乗って 海面まで 降りて 女性を助けあげてきました。( この時 すでに 6時31分) ほどなく 救急車が サイレンを鳴らし 病院へと 走ったようです。もう 皆が着いてから 1時間は過ぎていましたが、零下の気温ですから なんとか 生き返るかも しれません。。

さらに 現場で手助けすることが あるかもしれないと思い 残っていましたが 
車の中にいるはずの子供さんへの 対応、、、、   は ありません。
どうやら 翌日と なった雰囲気です。やりきれない思いが残ります。
助けてくれ と 頼まれて 何もできない。。。。。。。。


次の日海上保安部に 電話すると 当夜 現場に居た方が 話してくれ 車の中には 5歳と7歳の女の子が2人居て 残念ながら、、、、との説明でした。
病院に運ばれ、重体と報道されていた 31歳の女性も  あの後 午後11時過ぎに 亡くなったとか、、、、、。
でも 海上保安部は 当夜、5時30分に 事故通報を受けた後 函館海保に潜水師の出動を依頼したが、函館空港が雪で閉鎖だったため、断念。すぐ 丘珠の 道警潜水チームに出動を依頼し 午後7時30分 ヘリコプターから 潜水士が 海中に落下して 車を潜水捜索しましたが、波と視界不良のため、同夜の捜索を断念したそうです。

あとから 考えると 次々と ああすればよかった ああ、最初に もっと時間を掛けて 長いロープを捜し 持っていったほうが 良かったかも とか、梯子を持っていった方が よかったかも など など 考えます。
連絡の 電話も 119番の他、海上保安部に掛けた方が 良かったかな とか、警察に電話して、警察のボートを出してもらったほうが よかったかな とか、、、、、、
すべて あのときには 思いつかなかった事ばかりで なさけない限りです。

女性も 最初に発見した時は 防波堤下部のケーソンに開いている 丸い穴の中に 体を 半分くらい 入れていたのに なぜ、海面に 出てしまったのか、穴の中に入っていれば レスキュー隊員が 降りていって もっと早く 救助してもらえたのに。どうして どうして と 思っていましたが、後で 考えてみると 子供達を車に残して 助けを 呼ぼうと 車の外に出て 海面に出たものの まてどまてど 救助されず、子供達が心配で 車に 戻ろうと 岸壁を離れたのかな とも 思います。濡れた体で 寒くて 意識が もうろうと なる中で 出来るはずはないのに そんな事を考えて 車に戻ろうと 体が 動いたのかもしれません。 

あとで わかったのですが、女性は 落ちた直後 車の中から 110番通報した記録が 警察に残っていました。5時14分です。内容が聞き取れず、すぐ 警察から 携帯に返信したのですが、その時は もう 不通になっていたそうです。車を引き上げた時 携帯電話は 車中にあったのですから、察するに まだ、車が浮いている間に 携帯電話で通報し、子供達を 救うべく 助けを呼ぼうと 沈む車から 必死で 窓を開け、車外に脱出して 水面に出て 助けを呼んでいたのでしょう。
その声を 私が 聞いて駆けつけ 119番に通報したのが 5時19分。 助けが来ることを 確信してから 子供達の待つ 車に 戻ろうとしたのかもしれません。

現場は 高台から まっすぐ降りてくるバス通りが 信号交差点を通り さらに 海に向かって走る 広い通りが 突然 岸壁の三叉路で終わっています。突き当たりには 約10センチの段差が あるだけで その先は海面でした。(事故の2日後 ガードレールが設置されました。) 
その日 伊達に行く予定で 途中 保育所で子供を乗せて  白鳥大橋に向かったけど 5時過ぎの渋滞がひどかったので 迂回し 港南町を登り 右折して 山を越えて 絵鞆町へ降りてきました。 コンビニの前を 通り 若鶴の信号交差点を 通り 吹雪の中 次の交差点を 見逃して 直進してしまったようです。。右折していれば 白鳥大橋を渡って 伊達へと行けたのに、、、、、

胸のわだかまりが消えず、頼まれたのに 助けれなかった という想いが ずっと頭から消えず、お通夜に 行きました。
そしたら 最後の挨拶に立ったのは、 喪主の 女性のお父さんは、 昔 ボートを買っていただいた *さんでした、、、、、、。 驚きとともに ますます 悔やまれます。
申し訳ない、助けてやれなかった。そう言って お詫びしてきました。申し訳ない、、、 

事故後 役所の担当部長に 岸壁前の車止めの設置と、防波堤に海面までの階段の設置をお願いしました。消防署では 署長に、救助のお礼をするとともに 今後の為に 効果的な 通報 の仕方や、後から駆けつけたレスキューの指揮者への状況説明と協力の仕方、そして 装備が無いために 海での救助方法の限界などを 聞いてきました。
今日は 海上保安部に行き、私の処置で もっと 適正にすることが 無かったのかどうか をたずね、室蘭には 潜水士がおらず、函館か丘珠に 依頼するしかないことが わかりました。また、海上からの接近には 他に負傷者が浮いている場合に プロペラで傷つける恐れがあるので すぐそばで待機していた など 夜間の巡視艇の海上活動の難しさ などが わかりました。

今回、5時19分、119番通報したら 苫小牧のセンターに繋がり、苫小牧センターの職員が通報聞くと同時に 21分 隣の職員が 室蘭消防に電話、室蘭の消防に通報があったのは5時28分であったとのこと。また、海上保安部に届いたのは 道警を通じて 5時30分であった ことから、今後の教訓として 通報する時間があれば、第1報のあとにも 地元の 警察、海保、消防などに さらに連絡した方が 早いこと。
海の事故では まず、海上保安部に通報すること、また、海上での作業が出来るのは 函館、丘珠のヘリの他は 登別消防が装備をもっていること。
そして、現場に 各 救助隊が 到着しても 自分でできる救助方法を あきらめず 試みて、最後の最後まで 救助を続けること。

また、車屋さんの話では 水に落ちた乗用車には すぐ水が入り始めるが、完全に入るまでは 水圧でドアは 開かないこと、また、ボタンで開く窓も 早く開けないと すぐ 水が回って電気回路がショートし、動かなくなること などが わかりました。
とっさの事故に遭遇したときは 頭が真っ白になって 有効な処置が執れません。、普段から 事故を想定して 道具を準備し、することを列記し、訓練すること。特に ボートでは 事故時 通報する電話番号を書いておき 救命浮環 ロープなどを 手の届くところに 置き、縛らず 凍らない状態にしておくこと。など など です。、

今回の事故は本当に残念です。近くに居ながら 危険性を 何度でも訴えることをしなかった 近所に居る者の責任を痛感します。。まして 自分が発見し、助けてと言われたのに 救助を他の人に任せてしまい、最後まで 自分でしなかったこと。海の仕事をしているプロなのに、その知識をいかした救助方法をとらなかったこと など など 申し訳ないことで いっぱいです。
うちの娘たちも 最近 免許をとって 車で走り回っています。明日は我が娘。。。。そう思って 皆がプロの仕事をして、子供達のために 安全な町を作っていきたいですね。
皆さんの 参考になれば と 想い 御遺族の気持ちを考えると 悪いかなとは 思いつつ ここに 書かせていただきました。



31日午後2時 新年の準備はできましたか?

珍しく、風が止まって 良い凪になりました。オヤ 後ろをボートが通りますよ。
誰ですか、大晦日のこんな時刻に 釣りに出るのは?(笑)Kuさんかな
 SRさんかな




Konチャンが ブローグで釣行記を開設しました。
あの楽しい文章が また読めますよ。
左のリンクにも 入れましたので 愛用してください。


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