2011年秋 京都の旅(5泊6日)


今回は 京都迄 JR トワイライトエクスプレスで往復しました。
鉄道オタクの皆さんが、行く先々の駅で、写真を撮っていました。

♪なのに
運良く先頭のパノラマ車両 スイートが取れました。部屋の中で、
家族5人がくつろいでいるのが見えます。
先頭スイートは、突き当たりの部屋で 車両全幅のため、とてもひろく、ツインベッドにテレビ、冷蔵庫、ソフャーなど、ホテル並の部屋です。もちろんトイレ、シャワー付き。朝は新聞が届き、インターホンでルームサービスのコーヒー、ビールが頼めます。
ちょうど噴火湾の向こうに 夕日が沈みます。それでトワイライトエクスプレスと言うんだそうです。
たちまち、夜になって、青函トンネルに突入、
外は暗闇ですが、後になって考えると 部屋の電気を消して見れば トンネルの中が前方に見えたかも
これは2等の2人部屋です。
うるさい家族から逃げて、上のベッドに寝ます。
下のソファーもベッドになりますが、面倒で、
パソコンを持ち込みましたが、ネットはつながりませんでした。。
片道20時間の旅なので、食堂車で夕食、朝食が出ます。これは朝食。。。
夕食コースは一人12000円なので、キャンセルして、
コンビニ仕出し弁当を予約し、持ち込みました。
そのほかに、乗車時と朝起きた時にコーヒーが出てきました。


ずいぶん 贅沢のようですが、トータルでは 飛行機で行くより一人1万円以上安くあがりました。さらに、空港までの運賃がかかりません。時間はタップリ掛かりましたが、逆に ユックリとした旅を楽しめました。
駅まで、車で行って無料駐車できたし、京都でも、ホテルのシャトルバスが迎えに来てくれて、乗り換えなしの楽な往復でした。
トワイライトエクスプレスの詳しい説明はこちら 社内の様子はJRサイトでどうぞ。


京都といえば、銀閣寺
暖かく、花が咲いています。
池には鯉が、、、、実は鯉が目的ですが、錦鯉がいないんです。


秀吉の妻 ねね 北の政所が余生を過ごしたという 高台寺を見ましょうか

高台寺遺芳庵です。高台寺を代表する茶室です。
屋根の形が 好いですねえ。丸い窓が なんとも言えない 雰囲気です。 
屋根の右側が ちょっと 上がっていませんか? なんとも言えない 丸みを帯びたカーブで
たとえば、のれん をかきあげて 店に入っていくような、ノレンが ちょっと上がった雰囲気というか。
躙り口に 誘っているような 雰囲気がありますね。
全体に女性的な 丸みのある やさしい茶室です。
遺芳庵は、灰屋紹益が おいらん吉野太夫のために立てた 好みの茶席とされています。
田舎屋風の茶室で、一畳台目の小規模な茶席で、炉は逆勝手向切り。
壁一杯に開けられた丸窓は吉野窓と呼ばれているとか。

灰屋紹益は南北朝のころから代々紺灰業を営み、徳川時代初期に巨大な富を築いた豪商で、商売よりも風雅を愛し、和歌、茶道、書道を極めた文化人であった。遊女二代目吉野太夫を巡り、後の関白・近衛信尋と争い太夫を正妻に迎える。と資料にあります。

夜景写真を見つけました こちら  他の写真はこちら     
偃月池と庭園です。
この歩廊の真ん中、偃月池の上には、三方向(東、西、南)に破風のある屋根の建物があり、観月台と呼ばれている。開山堂と共に重要文化財に指定されているとか。
やけに石が多く 石がうるさい庭ですが、伏見城より移転の歳、捨てきれなかったのかな。
書院造りの基本でしょうか。こんな床の間を作りたかったのですが、、、、せめて、柱に付いている 金冠みたいなもの、、、 あれを捜して 帰るかな、欲しいですね。(笑)

傘亭です。まわりに木が繁ってしまい、全体の写真が撮れません。これは内部。
利休の意匠による茶席であり 伏見城から移建したものです。
傘亭は 竹と丸木が放射状に組まれ,カラカサを開けたように見えることからその名があり、正式には安閑窟と呼ばれます。とか

時雨亭は珍しい2階建ての茶室となっており、利休が聚楽第に作ったもので秀吉好みと伝えられています。高台寺に移設されてからは、時雨亭は傘亭の南にあり、2階南側の上段の間は柱間に壁や建具を設けない吹き放しとなっている。とか
高台寺では このように配置されていますが、もともとは利休が聚楽第に立て、利休の死後、伏見城の山里丸の水面に面して立てられていたようで、漫画「へいげもの」の中で、当時の様子が描かれています。
傘亭には畳が敷いてありますが、規格にない大きさであり、船が巻き揚げられる土間のような部分があることから、畳は後の世の改造であり、本来は茶室というよりは、板張りの艇庫であったと思います。

伏見城は淀川を曲げて城の周りに配置した大がかりな築城で、全国を平定して戦の心配のない秀吉が、4人の側室に、それぞれ屋敷を配置した 優雅な別荘のようなものであったようです。
艇庫から船を出させ、それに乗って大阪まで出かけたり、時雨亭に上がって お茶を飲んだりしたのでしょうか。これといった遊びも無かったのかな。


我々は、ボートに乗って 四季折々の 釣りをして遊び、クラブハウスで 仲間と一緒に、お茶を飲んで、楽しんでいますが、思えば、秀吉より 優雅な休日を過ごしているのかも しれませんよ。
資料にある傘亭の内部です。大きな跳ね上げ式のシャッターがあり、船が何隻も、入っていたのでしょう。艇庫の中で有れば、いつでも 船をきれいにしておけますね。





京都の夜 

ちょうど 11日から 秋の夜間拝観 が始まっていまして、夕方 清水寺に出かけました。
ライトアップされていて、きれいです、、、、、。レーザービームが これまた 似合うんです。
上と下の写真で、レーザービームを合わせて、直線にしたの わかりましたか?(笑)



人が多くて、舞台に近づけません。
なんたって、花より団子の御一行 清水寺というよりは、参道両脇の甘味処
甘味の試食に忙しく、あんこ入りの八つ橋、ゆず味のアイス そして 千枚漬け などなど 
何軒で食べたか わかりません。
この後は 祇園で食事とか、
3人寄れば何とか娘、じゃらん など、たくさんの雑誌旅行誌を持ち込み、
京都らしい料亭をさがしていましたから


味はイマイチでしたが、祇園の値段はピカイチでした。(笑)



次の日 もう一度 清水寺に出かけました。。

朝6時だと、参道を歩かずに タクシーで上まで、上がることができます。
一人だと、ゆっくり境内を歩けます
なんたって 旅は一人旅


暗い内から、地元の人達が集まり、6時開門と同時に、ダッシュして、我先に 何カ所ものお参りを始めます。毎日の朝のお参りなんですね。

昨日の混雑がウソのようです。
少しずつ 明るくなってきました。
気分は 遠く、秀吉、利休の時代に戻れます。
縁結びの神様でも有名な清水寺です。紙のお賽銭を入れて しっかりお願いしてきました(笑)
この景色が好きですねえ。
修学旅行で初めて見てから、5,6回は来ている清水寺、この景色が好いですねえ。
そういえば、3月の地震でも 無事でした。400年ものあいだ 壊れずに居るこの足場土台、どのような構造計算がされているんでしょう。斜めの部材も入っていませんし、、、、、。


裏手に、遠回りに 降りる尾根道みたいな道路があって、そこにポツンと一軒 時代劇に出てくるような峠の茶屋があったんですが、そこに行って欲しいと運転手さんに言うと、今は大きな道路ができて、もう無いとか、ちょっと残念でしたが、宿に戻ります。御一行は まだ寝てるかな(笑)。



京都の隠れ名所 渉成園


写真の左はガイドさん、2日目は個人タクシーさんにお願いして、お好み観光です。
ネットで捜して予約しました。
テーマは 池のある庭・にしき鯉・時間があれば坂本龍馬。
京都弁を話すガイドで、できれば女性を と頼んだのですが、
女性で歴史に詳しい人は居ないとか。(笑)


迎えは午後1時にホテルに と言ったら、市内が混むので、トンデモナイとか、
結局11時にしましたが、御一行がそれまで朝の食事を終われるかどうか、、、、(笑)
まず、ガイドさんのおすすめは、駅裏にある渉成園。
観光ルートには無いが、東本願寺を定年した偉いお坊さんが住むお寺だそうで、広大な庭があります。

徳川慶喜がお気に入りで、近代では頼山陽 とか、吉田茂などが花見に来たそうです。
裏千家が茶会を行ったそうで、
もてなしは、左の7番で花見のあと、17番から船に乗り、
上の島に上陸して
 上の9番の崖上の茶室でお茶をもてなしたとか。。。。。
オモシロ心のある極上のもてなしですね。
ガイドさんが居ると、全員写真がとれます。
後ろに見えるのが、茶室のある離れ島です。
あそこまで、小舟でお客様を連れて行って、お茶をもてなすというのは、楽しそうですね。
残念ながら錦鯉ではありませんでした。
手前に四畳半の茶室があり、廊下を歩いて、この3畳の舞台で 景色を楽しむとか。下は崖になっていて、清水寺の舞台を まねて作ったんだよ と お客様に話すと 喜ばれたとか。
面白いですねえ。
桜を楽しむための傍花閣、2階建てのおもしろい建物ですが、細部の彫り物がすばらしいです。

ガイドさんが、いろいろなエピソードを話してくれるので、御一行も あきません。
今度は 桜の季節に来たいねえ と 話し声が、、、、。
帰りに西門に来ると この高さ4mほどの大きな石垣がありました。石臼とか、切石とか、各お寺の建築で余った石を利用して作った石垣ですが、これがまた、すばらしいデザインとなって、周りにとけ込んでいます。面白いというか、作った人の勇気にあこがれますね。

続いて、伏見まで 走りました。



あの  「寺田屋」 です。
京都から南下して伏見まで走ってもらい、坂本龍馬の寺田屋を見てきました。
坂本龍馬が愛用し、妻おりょうを預かってもらったほど親しい宿屋で、刺客に襲われながら脱出したという場所です。
愛用した2階の部屋で、窓の向こうは、船着き場です。
刺客が来たときに、風呂に入っていた おりょう が裸で駆け上がってきて 龍馬に知らせたんだぞと 娘に教えて、再現(笑)
龍馬がピストルを発射した際の 弾痕 残っている柱だとか、
その時のピストルと同型で、高杉晋作がくれたもの、、、、と同型
いろいろな写真や品物が置いてあります。

何回 読んだか わからないほどの司馬遼太郎の小説・坂本龍馬ですが、やっと現場に来ることが出来てうれしいです。今度読むときは、ここを思い浮かべながら楽しめます。
午後4時を過ぎると、現役の旅館に変わるそうで、拝観者は外に出されてしまいます。

外は、船着き場になっていたそうで、今も、観光船が往復しています。

今度は、寺田屋に、実際に泊まってみたいです。
外に出ると、銅像とか、記念碑とかが 並んでいます。
(注:土地は正しいのですが、建物は後日再建されたとの説もありますので、念のため。)

次から次へと 観光客が来ますが、4時を過ぎていて、入れずガッカリしていました。
ガイド付き個人タクシーで正解でした、帰り道では、人気のお好みやさんを教えてくれるとか。(笑)



最後の日は 嵐山から 竹林を散歩して、
さらに 錦鯉の池を捜して 歩きました。

着いたのが、天龍寺。紅葉も色づいて居ます。
後ろの山が嵐山、有名な庭師が、嵐山を借景として、作ったとか。
天竜寺船という中国との貿易船を所有し、その財をつぎ込んだ庭だとか。船に関係のあるお寺です。


餌をやりたかったのですが、売っていません。というか、砂模様が消えるので、近づけません。
しばし、縁側に腰掛けて のんびり。
と 雨が降ってきて、京都の雨。。。。。と 「雨♪」の曲が聞こえてきそうな、、、聞こえません(笑)。
書院の中に入ると、文化遺産がゴロゴロ、この寺は世界遺産だそうで、建物自体が国宝級、京都の町では、どこに行っても国宝級ですから、頭の中がゴチャゴチャになってしまいます。
京都旅行のコツは あまり多くの名所を見ないこと。


隣の堂では、ちょうど  大天井の龍の絵が公開されていました。来年の干支ですね。
どこから見ても、こっちを睨んでいるという 4つ足の龍の全身が、体育館ほどの天井全体に書かれていました。。
この寺は、四季折々の花があるのでも有名で、ちょうど 紫式部 という花が咲いていました。
今日の宿は、ここから1分ほど、雨の中を歩いて帰ります。

帰りも トワイライト、さすが、先頭車は予約できませんでしたが、スイートを取ることができました。
よく朝 、起きたら、長万部、洞爺をすぎたら、もう降車の時刻、
駅から歩いて 5分の自宅は やっぱり 一番落ち着きますねえ。


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