平成18年12月3日 ボートショーに行ってきました


成田を離陸してから ヨーロッパへの様子です。。。。。座席には テレビ画面がついていて 映画十数本が延々と上映されます。画面を切り替えると GPS表示となり、これは やっと2時間たった画面。せっかく 千歳ー成田と飛んだのに 飛行機はまず、北へ飛び 函館沖を通って 北極圏へと向かいます。

千歳東京間の航空券代が もったいないようですが 実は 今回の成田発ツアーでは 千歳からの航空券追加料金は なんと 800円。エーっ という金額ですが 全体の飛行距離1万キロに800キロくらい増えても 変化無しということでしょうか。すごく得をした気分です。
シベリヤ上空を延々と飛びます。下方カメラ画面に切り替えると ツンドラと雪原が移り、前方画面を映すと 日没前の夕日が見えますが いくら飛んでも 変わりません。時速900キロで飛ぶということは 地球の自転の速度に近いので 太陽を追いかけることになるのでしょうか?
アルプスを越えると イタリヤ 長靴半島です。
滞空12時間。 午後1時に離陸して 着陸が午後6時 日本イタリヤは時差8時間ですから 太陽が8時間かけて移動する距離を12時間かけて飛んだので 5時間遅れたという感じです・

空港に着いたら、娘のスーツケースが出てこない。
添乗員さんが、いろろ走り回るけど、結局、わからず。
(2日後の到着、違う空港に行ってたとか。)



コロセウムの廃墟 2000年前のものです。ベンハーの舞台です。あの熱い戦車戦の興奮がよみがえります。当時の戦士の格好をした人達が 写真撮影で稼ごうと ウロウロしていますが、警察につかまるらしく 寄ってきません。イタリヤ フランスともに 失業率が高く 若者の仕事は少ないようです。
スペイン広場、真実の口、、、、映画 ローマの休日の舞台をたずねて一日 市内を歩きました。
ローマ トレビの泉。コインを投げる時は 後ろ向きに 右手で 左肩の上から 投げると また、ここへ来れるそうです。。。。。 独身者は1枚 既婚者は2枚投げるとか、、、、、、娘が今度 来るときは 2枚投げれるように、、、、、、、 皆様 近くに どなたか、、、(笑)
シエスタの時間帯で 交雑するローマ市内。
昼食に時間をかけ、お昼寝もするという シエスタという習慣があるようで、その為に お昼に 自宅に帰るので 一日 4回の交通渋滞が有るそうです。朝の出勤時、昼の帰宅時、夕方の退社時と夕食のお出かけタイムで 市内のレストランは午後11時ころまで いっぱいだそうです。

確かに 昼食に入ったレストランでも 1時を過ぎても どんどん客が入ってきて 帰る様子がありません。夜のレストランも 夜8時頃行きましたが たくさんの人が コース料理を楽しんで ワインを飲んでいます。

日本では 毎日遅くまで残業して 家に帰っても すぐ寝るだけという生活が普通ですが、つねずね、イタリヤで なぜ そんな優雅な生活ができるのか 不思議でならなかったのですが 、、、、、わかりませんでした。



この日の夜は、有名なシャンゼリゼ通りのデナーショー 
舞台が、次々と入れ替わり、スケートリンクになったり、サーカスになったり
トップレスのラインダンスになったりで、娘には ちょっと刺激が過ぎました(笑)






その1
 ツアーの行き先はモンサンミッシェルだったのですが、キャンセルして、ボートショーに行きました。
メーカーの話を聞きたかったので、現地の日本人通訳をたのみ、一日見て回りました。
フランス パリ バルセイユで開かれるボートショーです。
東京ボートショーの数十倍の規模で 5会場で行われますが ヨットクルーザー会場は 50-100Ftクラスが 100隻以上 並べられ、会場の端が見えません。
ここ第5の建物は シングルハルの会場で1階は大型艇 100ftクラスが ゴロゴロ並んでいます。
この他 カタマランの会場もあります。
ここは 2階の 中型艇会場
ここは 3階の小型艇の会場
ここに ヤマハ船外機をつけるボートメーカーが ありました。
これは 23FTですが、巾が広いです。 飾っていたロッドはシマノでした。
木製サッシを使った 手作りムードのキャビンです。フランスの地方の造船所製です。
木製のハンドルが いいですね。
このボートには ヤマハ4サイクル150馬力が付いていましたけど 全速だと あちこちから がたがた 音が しそうですね。
通訳さんと一緒に行ったので スタッフから いろいろ 話を聞きたかったのですが 外人と見て 商売にならないと思ったのか 貧乏人と判断したのか ぜんぜん近づいてきませんでした。(笑


18年12月3日 パリボートショーに行ってきました
その2

ヤマハです。日本人スタッフは ヨーロッパには いない との事で もう すでに 世界のメーカーに なっています。
やはり 船外機だけだと 寂しいですね。少しでもいいから ボートも展示して欲しいですね。
新艇ヤマハ32とか、38とか、ヤマハのフラッグシップを展示して こんなボートも造っていて トータルで マリンをやっているから 良い船外機ができるんだぞ みたいな感じで ヤマハブランドをアピールして欲しいです。
日本のボートの良さは 漁船スタイルにあると思っています。
UF29、27とか YF23とか21とか、荒海で乗ってみないと 良さは わからないかもしれませんが、デザインと船型を供給して 世界の各地で ヤマハボートを提供できるように なると いいですね。 
スズキさんも いました。
3Dの立体海底地形が出る漁探です。
さすが ヨットの盛んな地域です。
子供にヨットを教える場所が 子供の遊び場スペースにありました。
地下鉄網が整備され パリ市内至る所に 駅があります。 会場へは地下鉄で向かいます。写真は 地下鉄ホームのボートショーの看板、
パリの地下鉄は 乗り降りに 自分で 車両のドアを開けます。降りる人の居ない車両は 開かないわけで 寒い札幌には ピッタリなのにな と 思いました。
写真はセーヌ川の風景。アメリカに贈った自由の女神のお返しに アメリカ市民がフランスにお返ししたという 小型版 自由の女神像が 中の島に立っていました。
右に やっと見つけた 小さなボート。セーヌ川には 魚がほとんど居なくて しかも 釣りが禁止だそうです。フランスのボート事情を調べようと 通訳さんを頼んで いろいろ 聞いて回りました。パリ周辺では 釣りボートの集まるマリーナはありませんでした。
事前に「 パリ ボート マリーナ」で検索 調べていったセーヌ河畔のたくさんの港は すべて 写真中央に見える セーヌ川遊覧の2階建てボートの港でした。、
ちょうど エッフェル塔のクリスマス照明が始まりました。普通の照明の他に 毎時10分間 ピカピカと全塔が煌めきます。
この日の夜は セーヌ川デイナークルーズ。。。。大きなボートがレストランになっていて、セーヌ川を往復します。豪華な本場フランス料理のフルコースとシャンペン、赤 白ワインと続いて 酔っぱらってしまいました。


その3

小型艇には こんな 取り外し式風防が付いていました。
きれいですねえ。フランスの造船所製です。
これも 気に入ったボートのひとつです。
全長7.5m 全巾2.80ですから YF23とほぼ同じ長さで 巾が15センチひろいだけですから 室蘭船だまりに置けそうですが、、、、(笑)、、、、でも価格は?
。シャフト式でヤンマー200馬力ジーゼルがついて 77000ユーロ だから 約 1200万円 そして フランスは 税金が 12%ですから 144万円。 合計1350万円なり。 

写真のGPSはオプションです。さらに すばらしいオプションがいっぱい 付けられます。(すばらしい価格で、、、、笑) 詳しくは こちらのサイト こんな ボート 艤装したら 楽しいでしょうね。 どなたか 欲しい人いませんか?  輸入しますよ。
ヤンマーのエンジンが入っていました、。なんか 国内向けより カッコ良い みたいですが。
これも 気に入ったボートで 別な会社です。ベルーガ という船の型名です。
大きく見えますが  全長6.3mですから 21FT 巾が2.5mと広いです。価格は ヤマハ4サイクル150馬力がついて 44000ユーロですから 約682万円 税金が12?%ですから 82万円 合計764万円です。
 この船のサイトはこちら 他のモデルもあります。

会場内の釣り団体で こんな パンフレットを見つけました。

サイズを尊重しましょう という意味です。

地中海、大西洋などの 海域別にあります。
種類によりますが、カレイだと 25-30センチ以下はリリース。サバは18センチ マダラ スケソは35センチ。マグロは70センチ。カジキマグロは120センチ。幸いに ブリは 書いてありませんでした。(笑)






この日は ちょっと ベルサイユ宮殿を覗いてみました。

すばらしい宮殿です。床は大理石保護のためベニヤを敷いているので 安っぽさも、、、、。
天井に描かれている ナントカの絵。私にはわかりません。
こんなのが いっぱい 描かれていまして、その時代の画家が 競って 描いたのでしょうね。

地元のガイドさんの解説が おもしろかったです。
フランスの時代背景 王朝の政治的背景 政略結婚 総理大臣などの人事などを バスの中で 詳しく説明してくれた上での 宮殿内のイヤホンでの解説でした。。印象に残ったのは 有力な貴族が りっぱな宮殿を造り 王様を招待してみせたところ、王様の宮殿より 新しいデザインで立派だった為 王様の怒りを買い 敵対する貴族の悪知恵で いいがかりを付けられ 失脚させられたとの話しです。どこの国でも 歴史は 個人の単純な感情で 造られていくんですね。
その失脚した貴族の収集した美術品も ここに 収められているとのことでした。 
ローマ ギリシャの登場人物の彫刻が多く、また、ルイ14世の自画像の額の周辺に 配下のように配置されているところから この王様の ギリシャローマ時代への憧れか コンプレックスのようなものが感じられました。
絵画の保護のため フラッシュ撮影が禁止されていますが、中国人の団体は 全然無視して バシバシ フラッシュです。添乗員が 大声で注意しても しらんぷり。
中国のひとりっこ政策の影響だと 解説していましたが、今後の世界情勢にも 影響しそうですね。
ベルサイユ宮殿の裏の庭です。向こうに見えるのは 池です。
花の季節が終わり、根こそぎ掘られていて ちょっとガッカリです。
有名な宮殿正面の庭も工事中でした。残念。それに しても 寒かったです。



その4

ルーブル美術館にも 行って来ました。
ミロのビーナスです。
ミロのビ−ナスの後ろ姿です。(笑)
ファラオのミイラを収めた棺です。
こんな絵画がいっぱい飾ってあるんですが、暗いのと フラッシュ禁止のため、撮影できません。モナリザの微笑とか 有名な絵がたくさん見れました。
ルーブル美術館の三角ピラミッドの地下にある ダビンチコード最終稿に書いてある 小さなピラミッドに さわりたいとかで、、、娘がこだわっていた処です。
街は もう すっかり クリスマス模様でした。


その5

パリ周辺では マリーナは 見あたらず、マリンの中心は 南に下がった地中海沿岸だそうで 今回は 地中海のナポリ サンタリチア カプリ島のマリーナ ボート事情を見れました。
島へは ナポリから 船でわたります。
イタリヤの保養地 カプリ島の港です。
カプリ島は 全島 別荘地で 2千人くらいの島民が バカンスシーズンには 1万人以上になります。
島の港の地船にホンダ船外機がついていました。、
崖に張り付くように マリーナがあります。別荘地の住民のボートでしょうか。
ロープーウエイで島の頂上に昇ると 素晴らしい景色が広がります。向こうはイタリヤ半島、白いのは 別荘地です。 ローマ皇帝の別荘もあって 夏は涼しい この島で 過ごしていたそうです。 
島の反対側 憧れの地中海です。愛読書 ボライソー提督が フランス艦隊を相手に 海戦を繰り広げた舞台です。そうです。このモヤの中から 三層戦艦のマストが現れるんです。

すばらしい景色ですね。
いつか 昔のように 21FTヨットで 風任せ貧乏クルージングの 地中海めぐり が できたら いいですね。
(笑)





日本は 安全で 高くて 安くて おいしくて。

これは 地下鉄の改札口。キップを入れる自動改札ですが、バーの下を くぐる人や 飛び越える人が よほど 多いようで バーの下にも扉、上にも緑銀の大きな盾が付いています。
最近は パリにも 有色人種が 増え あちこちに黒人が固まっていて 添乗員は その都度 カバンを抱えるよう注意します。。失業率も高いようで 正規社員になっていない労働者は 5段階に分類され、それぞれ 安い賃金で 働いていると通訳さんの話でした。
年を取ったら どうするんですかねー・と 聞いたら 彼らも アフリカ 南米など 自分の国では 貧しくて 暮らせないので 福祉の良いフランスへ 出てきて 稼ぎ、 歳を取ったら 自分の国に 戻り 蓄えた貯金で 老後を暮らすのが 良い方法とのことでした。
運良く 正規社員に なれば もう 働かなくとも いい 良い国なのだそうです。若い人も 学歴で 収入が決まり その後は ほとんど収入アップも ないそうで ますます ヤルキの無い 社会となり、最近は コネが 横行しているそうです
パリの生活は 苦しいようで 勤め人の平均収入が230万(1578ユーロ)だそうで そこから 税金を さらに 持っていかれるそうです。ちなみに 日本は平均が470万、1000万以上は国民の7%です。
フランスは 仮に 500万の収入があっても手取りは300万だそうで しかも 住宅が高く 80m以上のマンションに 住んでいるのは 億万長者だ と 話しています。

ユーロ圏に入ったことで 他国からの投資が相次ぎ パリの不動産は 値上がりが ひどく 通訳さんの友人のマンションは 2年で 50% 一年で28%値上がりしたと 言っていました。
一般のサラリーマンは 狭いアパートで 暮らしているといいます。車も高いし ガソリンは 187円もして とても 車は持てないと 言っていました。

政府が 子供多産政策をとっているので 女性が 子供を持つと 一人 7万円くらいの 補助がでるそうで 3人も生めば 安い家賃のアパートで 子供を育てることが できるそうです。
移民の 人達も フランス滞在5年で 問題なく生活していれば 国籍をとれるようで このため、年々 外国人の入国が増えているそうです。 

このために 使われる 税金のために サラリーマンからは 所得税 住民税などが 2ケタで 引かれるようです。このため、一生懸命 働いて かせごうという人にとっては 厳しい現状で しかも ここ十数年 年収はアップしていないので 皆 ヤルキを失なっているとのこと。お役人に至っては 仕事をする気はなく、定時まで のんびり過ごしていれば良い というのが感じられると 通訳さんは話していました。

ただ、昼食に ついては 職場が負担することになっているそうで 皆 会社経費で 時間をかけて ノンビリ昼食をとるそうです。それが たまたま私たちに見えるだけのようで、逆に 夕食は 個人負担のため 経費を切りつめ、自炊も 高あがりなので 近くの安いレストランで 外食することが 多いようです。そんなこんなで 小さなレストランが 多いんですねええ。

いろいろ聞いてみると 福祉を充実させるということは 他国からの移民を呼び込むことになり、消費税も12%になり 治安も悪くなるという結果になったんですね。それぞれ 不満があっても バランスが大事なんでしょうか。

やはり 日本がいいですねえ。なにより、治安が良いです。安全がこんなに ありがたいものだとは わかりませんでした。そして 食事が おいしい。イタリヤのピザもスパも、フランスのフルコースも それほどでも なかったです。
消費税も5%だし、お役所の方も意欲があります。アパート家賃も20万もしないし、ガソリンも187円はしない。さらに さらに ボートも安いです。(笑)、、、、
今回の旅では それが つくずく わかりました。

私も文句が多くて 各方面の皆さまに 迷惑を掛けていますが、(笑)、、、今の生活を大事にして、メーカーの人や お役所に 頼らず、皆で協力して 良い環境を作っていきたいですねえ。なんとか 子供たちの時代にも 多くの人が ボートを持って 遊べるような環境が 残っているように がんばりましょう。

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